2022.04.15
入院患者さまの栄養管理について
栄養サポートチーム
NSTとは
Nutrition Support Team=栄養サポートチームの略語。
多職種の医療スタッフがチームを組み、患者様に最もふさわしい方法で栄養状態を良好に保つことを目的とする活動を意味します。
栄養状態が低いとリハビリが進まず、ADL(日常生活動作)の改善はおろか、褥瘡(床ずれ)などを合併することにも繋がり、このような問題を解決するための栄養支援チームがNSTです。
NST回診
当院では入院患者様全てを対象に、毎週水曜日9時30分から回診を行っています。
当院NSTの目的
入院される患者様の平均年齢は76歳で半数以上の方が低栄養状態にあります。そして加齢による筋肉・骨・関節などの運動器に支障をきたすロコモーティブシンドロームと、疾患による著しいADL低下で骨格筋量の減少「サルコぺニア」の状態に陥る状態にあります。
医師(Dr)・看護師(Ns)・理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)・管理栄養士のチームで入院時のスクリーニング(栄養状態・褥瘡の有無・必要摂取カロリー・ADL状況・理想体重・筋肉量の状況など)の確認を行い、適切な食事提供の評価を行っています。
当院でのNST基準でスクリーニングを実施後、回診時に栄養状態をチームで検討し患者様に提案した上で、社会復帰を目指した全身管理の一環として栄養改善を行っています。
「NST回診の対象者」
- 全ての入院患者様
- 看護師と各療法士が「栄養に問題あり」と判断された患者様
※ 当院では入院患者様全員の栄養状態がリハビリに適合しているかどうかを詳細に検討することが、患者様にとって重要であると考えています。